福山発電所　2018年11月 　　沢登りする羽目になるとは思わなかったが、旧発電所の敷地内と思しき平地に登ることが出来た。 　　こんな所まで、閉鎖された発電所を見るために人がやって来る機会など、まず滅多にないだろう。 　　おまけに、道路はあのような有様だ。 　　すぐ傍に大きな川が流れているとはいえ、よく道に迷わなかったものだと自分でも感心する。 　　たぶん我々は、１０年ぶりくらいでここを訪れた人間に違いない。 　　あるいは、カヌーによる川下りを楽しむ人たちが建物を見つけ、上陸した可能性はある。 　　ただ、見たところ、川面と発電所間には低くない標高差があり、しかも大部分が抉れた崖となっていて、道は無かった。 　　ロッククライミングよろしく、ルートを拓いてよじ登れば何とかなるだろうが、そこまでする人は少ないのではないか。 　　閉鎖されてから５０年。 　　陸からも川からも、この地に行くことは大変である。 　　 　　穂別町のトップに戻る