富内駅　2018年11月 　　富内駅の内部。 　　１１月中にもかかわらず閉鎖されて居らず、駅舎内部に自由に入ることが出来た。 　　昔ながらの駅と設備が、当時のままに残されているのは見事の一言。 　　手荷物の一時預り所など、もはや存在自体、覚えている人がでれだけいるのだろうか。 　　今は無機質なコインロッカーに取って代わられてしまった。 　　また、切符売り場の券売機も、手動かつ、ばね式という懐かしさで、私も実物を見るのは久しぶりだ。 　　ただ、私が前回、平成１０年に来た際は、この券売機には大量の未使用切符が遺されていたのだが、残念ながら無くなってしまったらしい。 　　それを差し引いても、駅舎を含めて手入れが行き届いており、その気になれば、今でも業務を再開できるように見える。 　　もっとも乗車料金は、遥か昔の国鉄時代のものであり、また、廃止された駅名が散見される点が、物哀しいというか懐かしいというか。 　　ところで富内駅には、１９９９年に上映された、故高倉健主演の映画『鉄道員（ぽっぽや）』のポスターが置かれている。 　　撮影場所は幾寅駅だったのだが、撮影に使われた小道具は、この富内駅から貸し出されたらしい。 　　確かに、この富内駅には、幾寅駅に勝るとも劣らないほど、現役時代の雰囲気が残されている。 　　考えてみれば、この富内駅自体が、いまだ何か映画やドラマの撮影地として使われていないのが不思議なくらいだ。 　　 　　穂別町のトップに戻る