石狩市 浜益地区 毘砂別 旧札幌市青少年海の家　2019年5月 　　窓が割れ、外れてしまった管理棟の裏側。 　　割れ方からして、恐らく落雪によるものだ。 　　ただ、こうなると劣化が早くなるため、この管理棟も長くは保たないだろう。 　　内部にはスズメバチの巣もあったので、夏に近づくのは危険かも知れない。 　　窓の向こうには遊歩道等の設備もあったらしいが、自然に戻ってしまった。 　　今は山菜採りかきのこ採りの人以外、ここに来ることは無いのだろう。 　　取り壊しに費用が掛かるのは分かるが、将来使う当てのない、破損した公共器物を放置するのは褒められた行為ではあるまい。 　　場所が人々に知られていないからこそ、放置されていても問題になっていないだけ。 　　まあ、朽ちていくキャンプ場というのは、それはそれでありなのかも知れない。 　　４０年もの長きにわたって子どもたちを見守ってきたキャンプ場は、誰からも看取られることもなく、ひっそりと歴史から消え去ろうとしている。 　　私が最後の瞬間に立ち会えたのは幸運だった。 　　旧浜益村、毘砂別の丘の上には、異彩を放つ不思議なキャンプ場跡がある。 　　この事実を知る人は、どれだけ居るのだろう？ 　　 　　石狩市のトップに戻る