石狩市 浜益地区 毘砂別 旧札幌市青少年海の家　2019年10月 　　施設の東端にある風呂場。 　　風呂は５人までなら同時に洗えるようになっていたが、男女別ではなく、１か所しかない。 　　時間帯によって男女が交代し利用していたのだろう。 　　１２０人の宿泊人数に対し、ちょっと心もとない入浴施設である。 　　利用者数にもよるだろうが、風呂は、利用頻度が低かったのではないだろうか。 　　さて、設備としてみた場合、この風呂場、痛み自体はそこまで酷くないのだが、湿気が残りやすい場所のせいか、昆虫の死骸が酷いことになっていた。 　　そればかりか蛇の抜け殻が複数、落ちているような有様だ。 　　やはり放置された建物というのは、こうして傷んでいくということが実感できる。 　　一部とはいえ屋根が落ち、窓も複数個所割れている以上、札幌市青少年海の家は、あと保って数年の寿命であろう。 　　無遠慮に入り込んだ私が言えた義理はないが、変な連中が花火等を持って入り込み、室内を荒らし回るのは時間の問題かも知れない。 　　建物が潰れる方が早いか、落書きで埋め尽くされ、おかしな都市伝説が生まれる方が早いか。 　　場所が奥まっているだけに、道路どころか浜からでさえ殆ど見えず、知る人ぞ知る建物ではある。 　　建物を再建し、運用形態を見直した上で、キャンプ場として再開すれば、札幌圏がバックにあるだけに、それなりの需要を掘り起こすことは可能だろう。 　　しかし、それが最善だとしても、言うは易しだ。 　　せめて１０年前に再開発していれば、キャンプ場だけでもなんとかなったかも知れないが。 　　あとは石狩市の決断にかかっている。 　　 　　石狩市のトップに戻る