石狩市 浜益地区 千代志別　2019年10月 　　旧千代志別小学校教職員住宅。 　　千代志別小学校が廃校になった当時、校舎の隣に建っていた教職員住宅が、まだ遺されていた。 　　校舎本体が解体されてしまったのに、教職員住宅だけが遺されているというのは不思議ではある。 　　相当古い住宅であり、既に草木に覆われているにもかかわらず、建物の状態はさほど悪くなかった。 　　誰かが住んでいたのか？と思ったものの、場所が場所だけに、ちょっと説得力に欠ける。 　　たぶん廃校後、千代志別の住民たちが利用していたのだろう。 　　それは集会所としての利用ではあるまい（海岸に近いところに立派な千代志別集会所がある）。 　　この家のすぐ横に神社がある、という事実がすべてを物語っている。 　　祭事の際、皆が気兼ねなく使える住宅がすぐ隣にあると、トイレや水道、電気など、いろいろ便利だったのではないか？ 　　校舎のような巨大な建物を維持するのならばともかく、小さな住宅の維持であれば、さほど手間はかからなかったはずだ。 　　しかし今、この家は、放置されて１０年近く経っている。 　　集落の住民が減ってしまい、神社の催事を続けることが困難になってしまったのだろう。 　　玄関のベニヤ板が比較的に新しく、しかもまだ電線が残っているという一点から見ても、そう思えてならない。 　　 　　石狩市のトップに戻る