石狩市 浜益地区 御料地　2019年05月 　　校舎は残念だったが、遊具か何かが遺されていないかと探すと、グラウンド跡らしき一角に鉄棒跡を発見した。 　　これしか見つからなかったのも道理、閉校した１９７５年からは既に４０年以上経っている。 　　昔はブランコなどもあったらしいが、学校跡は全体的に、ほぼ自然に還っており、人工物の痕跡は乏しい。 　　しかし、この奥地の学校でさえ、昭和３１年当時、中学生が２８人も在籍していたのだ。 　　つまり小学生も合わせると、約８０人ほどがこの学校に通っていたことになる。 　　往時は一体全体、どれだけ子供が多かったのだろうか？ 　　この地に２５０人が暮らしていたとすると、そのうち１／３は子供だったことになる。 　　各家庭はまさに子供だらけだった訳で、隔世の感があるが、つい５０年くらい前の話なのだ。 　　この鉄棒は時代の生き証人であり、やがて森の一部と化し、静かに埋もれていくのだろう。 　　 　　石狩市のトップに戻る