石狩市 浜益地区 柏木神社　2019年10月 　　札幌から日本海を北上した場合、旧浜益村は、小さな漁村の集合体という印象を受けるかも知れない。 　　ところが、毘砂別を過ぎ柏木まで到達すると、浜益はそれまでの表情を一変させ、長閑な田園地帯へと遷移する。 　　浜益川と新田川に挟まれた低地は浜益地区最大の平野部でもあり、かつて庄内藩が蝦夷地開拓に乗り出した際、最初に鍬を下した場所だ。 　　その昔、柏木村と呼ばれた一帯は現在、広大な農地で、見渡す限りの水田が広がっている。 　　実際、石狩管内において、札幌以北では有数の稲作地帯といっていい。 　　海岸線が指呼の間に存在するにもかかわらず、道を東に進むと唐突に、田んぼのど真ん中なのだ。 　　そういうシチュエーションを体験できるところが凄い。 　　その水田を遡ることしばし、東端の斜面に、小さな稲荷を見つけた。 　　鎮守稲荷である。 　　 　　石狩市のトップに戻る