石狩市 浜益地区 柏木 2019年10月

  旧S森氏宅。

  この家は管理者がいるらしいが、定住者まではいない様子だった。

  木造一部モルタル造りであり、恐らく戦後間もなくの建築だろう。

  まず、明り取りの窓が広く採られているものの、ベランダのような、人が出入り出来るような大きな窓が無い。

  また、玄関両サイドにある、装飾窓が見事。

  昔の日本人は、玄関の格式や構えにこだわったのだが、欧米から入って来た建築文化は、逆にあまりこだわらない。

  要するに、こうした飾りのある玄関は、昭和30年代を境に住宅建築から廃れていくため、年代を特定するひとつの目安となる。

  さて、それはいいのだが、この住宅。

  農業向けの建築とは、ちょっと様式が異なる気がする。

  周囲に納屋が無いのは取り壊されたからなのだとしても、風変わりな住宅だ。

  建てられた当時は、かなり珍しい家だったのではないだろうか?



  

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