石狩市 浜益地区 川下 旧浜益中学校　2019年10月 　　旧浜益中学校校舎。 　　川下地区の奥まった場所にあるこの校舎は現在、使われていない。 　　平成２２年に浜益高校が廃校になった際、高校があった場所に中学校の校舎が新築され、そちらに引っ越したのである。 　　奥にあった体育館は破却され、遺された校舎本体もあまり手入れされていない様子だ。 　　何にせよ、浜益には最盛期、中学が７校もあったのだが、ここ浜益中学校は村内最大規模だった。 　　ちなみに川下地区は南北に長い行政区画で、柏木地区の西隣、つまり浜益川河口および海岸一帯のことである。 　　この地区は、浜益でも屈指の人口を誇る地域で、昭和２３年の世帯数は１４９、人口は９８５人を数えたという。 　　柏木だけでなく毘砂別の生徒たちもこの学校に通っており、記録によればこの中学校、昭和３７年の生徒数は４３６人も居たらしい。 　　その後も毎年、生徒数４００人以上をキープしていたというから、１学年最低３クラス以上ある、中堅規模の学校だった。 　　否、村の人口からすると、むしろ立派な規模の学校だったと言えるのではないだろうか？ 　　ところが昭和４２年７月のある夜、漏電が原因と思われる火災によって、当時もこの位置に建っていた校舎が、文字通り丸ごと焼失。 　　村史によると、プリントどころかチョーク１本すら持ち出すことが出来ず、関係者が呆れるほど完全に真っ白な灰になってしまったとのこと。 　　写真の校舎は昭和４４年に再建されたものだが、まさかこの校舎まで燃えてしまう、なんてことはあるまい。 　　海の家のように放置されるのも難があるし、出来ればこのまま、石狩市で公共施設として再利用して欲しいと思う。 　　 　　石狩市のトップに戻る