石狩市 浜益地区 実田　2019年05月 　　道道４５１号線を東に向かうと、旧Ｙ田氏宅が見えた。 　　堂々とした風格を持つ、農業建築の建物である。 　　残念ながら、今は通年を通してお住まいの方はいない様子だが、手入れされており、農繁期には利用されているのだろう。 　　現役の木造住宅、なかんずく農業専門の住宅となると、ここ浜益の場合、この住宅以外にほぼない。 　　むろん実田に限らず、他にも農業住宅は数多く残されてはいる（廃屋含む）。 　　ただ、リフォームされている物件が多く、現役で、往時の様子をそのまま伝えるのは、ここ旧Ｙ田氏宅くらいだ。 　　立地的には、後方１００メートルのところに浜益川が流れており、周囲は田圃という、由緒正しい（？）農家でもある。 　　ちなみに昭和６２年のデータだが、実田地区の農家は５４戸で、耕地は１４５ha。 　　川下地区の農家は７０戸で耕地は１００ha、柏木地区も７０戸で１９６haだという。 　　奥にある酪農主体の御料地も含め、浜益地区の農業は、浜益川沿いに集約されている。 　　あと、あまり目立たないが養魚場や果樹もあり、海産物も元々強く、第一次産業は殆どすべて賄えるといっていい。 　　浜益は、潜在能力が高い場所なのである。 　　人口を流出させている場合ではなく、これらの産物を何とか生かせないものかと、私はいつも思うのだが。 　　 　　石狩市のトップに戻る