石狩市 浜益地区 浜益　2019年05月 　　街をぶらぶら歩いていると、隠れ家のような小路を見つけた。 　　今は使われていない様子だが、かつてこの街に住んでいた人々が利用した道だ。 　　自動車どころか自転車すら通れない、古民家の間をすり抜ける小路というのは、最近はあまり見なくなった。 　　こういう古い町並みが好きな人には、堪らない場所ではないだろうか？ 　　かつての茂生地区、つまり浜益地区の人口は、昭和２３年、２０４世帯、１０７２人にも及んだ。 　　腕白な子供たちが、大挙してこの小路を駆け抜けていった時代があったのだろう。 　　それは、そう昔ではなかったはずだ。 　　たとえば平成２年、浜益地区は、人口こそ６００人ほどに減少したものの、世帯数は逆に２１０まで増えている。 　　人口構成から推測するに、当時、この街に住む小中学生は、５０人はくだらなかったに違いない。 　　しかし平成１７年になると、２０１世帯、人口は３分の２の４０８人。 　　平成２７年には１６３世帯、２８２人まで減ってしまった。 　　そもそも小学生自体が、全村合わせて３３人しかいないという現実。 　　街中を元気よく走り回る子供たちは、残念なことに、絶滅してしまったのである。 　　 　　石狩市のトップに戻る