石狩市 浜益地区 浜益　2019年05月 　　旧マルハチ醤油店を裏側から撮影。 　　今も在住されているＭ岡氏住宅というべきかも知れないが、マルハチ醤油店という名称のほうが通りが良いので、そう統一する。 　　さて、屋根が二重に重なっているように見えるが、建物のアクセントはギャンブレラ屋根だ。 　　子供の頃、方々で見たギャンブレラ屋根。 　　現役の住宅は少なくなったが、ここ浜益で見つけられたのは素直に嬉しい。 　　あと、コンクリート製の個人架橋が見られる。 　　あるいは、醸造の作業場等が裏の方にあって、移動のために専用の橋が必要だったのかもしれない。 　　ところで浜益の醸造業については、明治時代から大正にかけて、主に５軒の酒造家が居たと資料にある。 　　５軒もあったという時点でかなり凄いが、いずれも規模はさほど大きくなかったとのこと。 　　秋田や山形から来た人たちが作ったと伝えられており、一方で、明治時代の終わりには、その殆どがやめてしまったらしい。 　　規模の点からすると、ちょっと厳しいとは思うが、今も残っていれば大きな財産になっただろうに残念だ。 　　ちなみにお味のほうは、いずれも悪くなかった模様。 　　５軒中３軒は、明治３５年の品評会で２等とか３等を勝ち取ったこともあったと資料にある。 　　だったら、ここマルハチのお醤油も、味に期待できたのではないだろうか？ 　　実際に買って、料理に使ってみたかったと思う。 　　もし平成になってから閉店したのであれば、村の特産品としてバックアップできなかったのか。 　　ままならないものである。 　　 　　石狩市のトップに戻る