石狩市 浜益地区 送毛　2017年5月 　　交差点から学校跡へと続く坂道。 　　小さな橋の向こうに古屋があり、横の坂道を登れば小さな校舎がある。 　　長閑で、典型的で、とても分かりやすい漁村の風景だ。 　　ただ、人手の加えられた畑はあるものの、古屋は廃屋であり、学校は廃校。 　　川の向こう岸に人が住まなくなって久しい。 　　昭和２３年ごろ、送毛集落は、７０世帯・４５０人以上が暮らす、とても大きな集落だったという。 　　お隣の濃昼よりも、街の規模がひと回りほど大きく、鰊番屋に至っては、２軒も建っていたほど栄えていたのである。 　　なのに今は、１０人ちょっとしか居住していない。 　　高齢化も進んでおり、限界集落という言葉が頭を過ってしまう。 　　街がまるごと文化遺産のような佇まいでありながら、まったく惜しいことだ。 　　 　　石狩市のトップに戻る