石狩市 浜益地区 浜益 郷土資料館旧白鳥家　2019年04月 　　旧白鳥家番屋を利用した、元・浜益村郷土資料館。 　　現在は石狩市と合併し、はまます郷土資料館と呼ばれている。 　　平成に入ってしばらくの間は、入館料１００円という激安さだったのだが、その後、３００円に値上げしてしまった。 　　毎年、４月末から１０月末くらいまで営業しており、冬季は閉鎖されているため注意が必要である。 　　いつ行っても人が全然いない、閑散とした資料館なのだが、だいたい郷土資料館という施設自体、人がいないことが多いのだから仕方がない。 　　ただ、その分、誰にも邪魔されずにじっくり見て回れるので、個人的にはとても助かりはするのだが。 　　さて、見ての通り、かつて白鳥家だった鰊番屋は建物として洗練されており、端正で、日本海にはよく似合う。 　　ここまで手入れが行き届いた鰊番屋自体、珍しいのだが、なんと、この白鳥番屋は明治３２年の建築。 　　建築年代が下るに従い、鰊番屋は次第に質素かつ平凡な造りに収束していくため、こういう建築を残すことは、文化の伝達という点でも意味がある。 　　ところで、この建物に隣接して、昔の鰊漁に使用した船が２艘、展示されているのだが、そちらを保全する予算は残念ながら乏しいらしい。 　　昭和２０年代まで活躍していた船たちは、専用の建物によって守られていたはずだっのだが、屋根が落ち壁に穴が開き、今や植物が繁殖し始めている。 　　船まで遺されているケースは貴重であり、保存が強く期待されるところだ。 　　 　　石狩市のトップに戻る