石狩市 厚田地区 嶺泊　2017年5月 　　先の家のお庭に、桜の樹と、昔の馬橇が置いてあった。 　　とてもしっかりした橇で、まだ実用に耐えられそうである。 　　馬が冬の交通機関として主力だった昭和３０年代は、こうした馬橇は全道各地で重宝された。 　　郷土資料館以外で、いまだ原型が残ったままの木製の橇を見るのは私も久しぶりだ。 　　今は使われなくなり、粗大ごみ扱いかもしれないが、木の橇は、シンプルながらも機能美があり、これまた絵になる。 　　そのすぐ横に、咲いたばかりの桜の樹があるのもまた、いい。 　　ここは時間が停まった場所かも知れないが、札幌駅から自動車で、僅か９０分で着くところでもある。 　　北海道というのは、このように懐の深い土地であり、そこが魅力なのだと思う。 　　 　　石狩市のトップに戻る