石狩市 浜益地区 旧幌中学校　2017年05月 　　先ほどの道を進んでいくと、立派な校門が現れた。 　　昭和２２年に開校し、平成１１年に閉校した、浜益村立幌中学校跡である。 　　閉校してからおよそ２０年、校庭だった場所は完全に自然に戻っており、校舎はまだ建っているものの、一部は潰れているようだ。 　　どうやら浜益あるあるで、放置されてしまったらしい。 　　再利用することもなく、かといって壊すわけでもない。 　　とはいえ、自治体の悩みも理解はできる。 　　町村レベルの各自治体の場合、少子化により統合した後の空き校舎をどのようにするのかは、頭痛の種らしい。 　　取り壊す費用なんて捻出できないし、土地が売れるような場所でもないので、大抵はお荷物と化してしまうのだとか。 　　その割には、幌よりも人口の少ない床丹や千代志別、浜東等の校舎が取り壊され、更地になっているのだが、なぜなのだろう？ 　　取り壊すだけが能ではあるまいし、といって、放置するのも微妙だ。 　　個人的には、いい写真が撮れるので有難い面もあり、複雑な心境である。 　　ところで、この道から先に人家は無いのだが、少し進むと果樹園・盛美園に着く。 　　そこから坂道を登ると、採石業・西部産業跡がある。 　　さらに奥には、増毛山道という古い山道が現れるのだが、残念ながらまだ一般開放されていない。 　　この山道は安政５年７月に開通したという歴史ある山道であり、かの松浦武四郎も歩いたという。 　　近い将来、解放されるかも知れないので、興味のある方はこちらを参照されたい。 　　平成３０年には北海道遺産にも指定されており、知名度もあるというから、私としてはフットパスで幌の街とタイアップで売り出すのが吉だと思う。 　　 　　石狩市のトップに戻る