石狩市 浜益地区 旧幌中学校 2017年05月

  音楽室内部。

  室内には何もなく、あまり音楽室らしくなくて拍子抜けである。

  かつては持ち運べる楽器類やピアノ、オルガンなどもあっただろうに、閉校時、すべて他校に持って行ったらしい。

  空き教室の中には、ただストーブだけがポツンと鎮座していた。

  ちなみにこの手のストーブは、回収する価値がないのか、大抵の廃墟で見かける。

  自分でも使ってみたことがあるからわかるが、矢鱈に頑丈なので、たとえ20年前の機種であっても、少し整備すればまだ使えるだろう。

  最近はあまり見かけなくなったものの、値段が安く堅牢で、熱量も大きいゆえに、昔からこうした公共施設で重宝されるストーブだ。

  なお、教室は一部窓が割れており、そろそろ校舎全体が本格的に傷んできている様子。

  いずれ屋根が落ち、床が抜けて廃墟化していくのだろう。

  それはそれで、被写体になり得るとは思うのだが、あたら観光資源を廃墟化させるべきではない。

  石狩市は、早めに手を打った方がいいと心から願う。



  

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