石狩市 浜益地区 幌 2017年05月

  旧T中氏住宅。

  こちらも漁場建築で、2階建ての家らしい。

  玄関は手前のドアだが草木に埋もれかけ、窓も厳重に閉鎖されていることから、もはや住民は戻らないのであろう。

  建物はやや傾斜した土地にあって、周囲の建物も漁場建築ばかり。

  たとえば、お隣の旧F岡氏宅やM上氏宅、すぐ上のN呂氏宅なども、漁場建築をリフォームした住宅だ。

  この付近にお住まいだった皆さんは、商売人ではなく漁師だったに違いない。

  いずれも無人化しているところが寂しいが、季節によっては居住者が戻っている家もある模様。

  記録によると、少なくとも90年代は、この家にも住民が居た。

  その証拠に、かつて庭だった場所にはスイセンが野生化して咲き乱れている。

  何度も通っていた街だけに、もっと几帳面に記録を撮っておけば良かったと、今になって思う。

  が、もう後の祭り。

  この旧T中氏住宅も、いつまでこうして遺されているのだろうか。

  これより20年くらい経った後、私のHPは貴重な写真ばかりになっているかも知れないが、そうならないことを祈っている。



  

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