石狩市 浜益地区 幌　2017年05月 　　現役のＮ田氏住宅。 　　この付近に通年で居住されている方は少ないのだが、そのうちの１軒がＮ田氏である。 　　典型的すぎるほどの漁場建築で、木製の風除け板と、低い天井の屋根裏、打ち付けられ固定された網戸、窓の防寒ビニール、お手製の畑、おまけに車侵入不可の狭い石畳まで！ 　　たとえば昔の鰊漁業を基にした時代ドラマや映画を作る際には、ぜひ活用したくなるほどの、教科書のような造りといっていい。 　　絵葉書や絵画の題材としても、かなりいけるのではないだろうか？ 　　実はここがあなたの祖父母の家だと言われたら、思わず納得してしまいそうな人が、きっと大勢いることだろう。 　　夏に帰省した場合、海に行けば魚釣りも海水浴も出来るし、意外と水量のある川と、さらに幼児でも溺れない小川まであるから、そちら方面の遊びもＯＫだ。 　　つまり海系の故郷として売り出した場合、幌は、侮れない実力をもっていることが分かる。 　　そこのところを上手に使えば、住宅どころか街そのものが、まだまだ現役となるだろう。 　　もっとも、静かに暮らしている住民の皆さんにとっては、そうした観光開発をすることは、微妙かも知れないが。 　　私としては、貴重な故郷が壊れて無くなる前に現地を歩き、自分自身で体験・体現する。 　　それがベストだと思う。 　　 　　石狩市のトップに戻る