石狩市 浜益地区 幌 旧西部産業　2019年04月 　　幌から北東へ延びる、林道のような細い道。 　　かつて増毛山道と呼ばれた舗装道路を登った山の中腹に、不思議な廃墟を見つけた。 　　西部産業跡である。 　　西部産業は採石業者であり、昭和の終わりごろから平成半ばにかけて、採石事業を行っていたらしい。 　　実は、石狩市の北部日本海側は、知る人ぞ知る採石業のメッカであり、地味ながらも重要な産業となっている。 　　というか、暑寒別山系の場合、鉱山が非常に少なく、一方で採石業者が多く見られるのだ。 　　札幌市から見て北東部にあたる丘陵地帯、当別町、厚田から浜益、増毛にかけては、採石業が盛んであり、石材を運ぶトラックも多く見られる。 　　あと、札幌の南区から西区、手稲区にかけても採石業が多く見られるが、いずれも公共事業や民間工事への砕石を提供している模様。 　　ただ、ここ西部産業の場合、他の企業とは異なり、殆ど個人事業であった点が大きく異なる。 　　それが取り壊されもせず、廃墟として残存しているのだから、不思議に思った。 　　今は誰も管理していない様子であり、とりあえず敷地内に入ってみよう。 　　 　　石狩市のトップに戻る