石狩市 浜益地区 幌 旧西部産業 2019年04月

  風月に晒され、薄れかけた看板。

  まだ西部産業と読むことが出来た。

  浜益事業部と書かれているが、聞いたところ、他所に事業部があった訳ではなく、浜益の幌地区でのみ採石事業を行っていたらしい。

  あるいは、昔は浜益の別の地区で採石事業を行っていたのかも知れないが、詳細は不明である。

  ちなみに幌の海岸には玄武岩が多く見られ、しかし外見は灰色をしており、実体はアルカリ橄欖石(かんらんせき)という珍しいもの。

  これら安山岩や玄武岩は、暑寒別火山群ではよく見られるもので、約310万年前の噴出物とのこと。

  また、水冷火砕岩も海沿いに多く存在し、少し北の千代志別に行くと、花咲の車石ほどではないものの、放射状節理が見られる場所もあるという。

  現代に住む我々は、そうした岩を様々な用途に利用しているわけで、この事業所もそのひとつだった。

  それにしても、なぜに廃墟になってしまったのであろうか?



  

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