余市セントラルボウル　2019年05月 　　中学校の近くに、それなりの規模を持つ廃墟があった。 　　２０１８年３月末に閉鎖された、余市セントラルボウルである。 　　撮影時、閉鎖されて１年かそこらしか経っていないのだが、すでに厳重に封印されており、内部を視ることは出来なかった。 　　というか、閉鎖が２０１８年であったため、営業時の写真が利用者によってネット上に残されており、まあ私が撮っても今更であろう。 　　昭和５３年にオープンしてから名前が変わったりしていた（以前はクイーンボウルと呼ばれていた）ボーリング場だが、かつて余市町の顔のひとつだった建物は今、この通り。 　　ちなみに１２レーンあった様子で、貸し切り状態だったなどという利用者の書き込みを見つけるにつけ、寂しく思ってしまった。 　　過去、昭和３０年代後半から４０年代前半にかけて、日本中がボーリング・ブームに沸いたことがある。 　　たとえば、私の故郷である室蘭には、最盛期は市内だけで７カ所ものボーリング場が存在した。 　　２つ隣の白老町でさえ、２箇所も建設されたくらいだから、当時のボーリングブームは本当に凄かったのだ。 　　余市に作られたセントラルボウルは、ブームから少し遅れて登場したことになるが、昭和から平成半ばにかけては繁盛していたらしい。 　　ただ、令和の現在。 　　残念ながらボーリングは、流行しているとは言えない娯楽となってしまった。 　　全国的に見た場合、ボーリング場の数は、最盛期（約３７００店）の４分の１以下（約８００店）に激減。 　　その後も閉店が相次いでおり、このＨＰを読まれている今は、８００店からもっと減っているかも知れない。 　　なお、余市セントラルボウルが閉鎖されたため、後志にあるボーリング場は、小樽と岩内だけになってしまった。 　　こうなると、営業中に来てみたかったと思う。 　　 　　余市町のトップに戻る