余市町 入船　2019年05月 　　ここ数年、生活必需品や家具一式、稀には車すら備えたまま、放置される家屋を見かけるようになった。 　　それは地方のみならず、大都会札幌の、比較的高級な住宅地でさえ例外はない。 　　一体、どのような経緯で、放置家屋が増加しているのだろう？ 　　よいち福祉センターの道路を挟んだ向かいに、年代物の一軒家を見つけた。 　　２世帯１棟型の賃貸住宅である。 　　写真では見えないが、茂みの向こうにももう１つ玄関があり、そちらは既に屋根が落ちていた。 　　手前側はともかく、お隣はかなり前に無人化し、放置された模様。 　　昭和５９年の住宅地図には、Ｎ野氏という名前が見られるが、無人化して１０年は経っているに違いない。 　　家屋の構造や建具等から推測するに、福祉センターとほぼ同時代に建てられた家屋と思われる。 　　このように、街中に放置家屋があるとつい撮ってしまうのは、もはや私の習性みたいなものだ。 　　バブル期であれば、喜々として地上げ屋が殺到し、仕事を始めたに違いない、これらの物件。 　　まさか負動産がこれほど増えてしまうなんて、時代が変わったものだと思う。 　　 　　余市町のトップに戻る