北海道航空専門学校　2019年05月 　　ゲート横に建つ看板を見やる。 　　経年劣化で字が掠れており、読めない字も多いが、繋げると意味は通じた。 　　最後に、神野学園と書かれているではないか？ 　　やはりここは、学校だった。 　　それも、航空関連の学校だったのだ。 　　しかし、ここまでしっかりした施設を作っておきながら、何故、放置されているのだろう？ 　　数年経営したが生徒が集まらなかった、というならまだ分かる。 　　バブル期に、伊達市にあった某情報・芸術系の専門学校などがその一例だ。 　　ところがこの学校には、使用された形跡がまったく無い。 　　そこが不思議なのだ。 　　いずれにせよ神野学園が、今から２０年以上前に、余市に航空関連の学校施設を建て、運営しようと考えたのは事実だろう。 　　けれども状況からして、校舎施設はこうして建ったものの、最終的に学校は経営されることなく、山中に放置されてしまったことになる。 　　これほどの施設が、取り壊されることもなければ、再利用されるわけでもなく。 　　今もなお、まるで墓標か何かのように、その姿を晒し続けている。 　　意味がまったく分からない。 　　かくなるうえは、余市町史はもちろん、地元の人・新聞・雑誌なども含めて調べ、この学校の歴史を追ってみよう。 　　 　　余市町のトップに戻る