余市町 大川 町営改良住宅　2020年11月 　　余市町大川の１２丁目にて、鉄筋コンクリート・４階建ての物件を見つけた。 　　これまでずっと、平屋の長屋住宅を見てきたところに、唐突に４階建ての大型物件が２棟もあるのだから驚いてしまった。 　　町の募集要項によれば、２ＤＫまたは３ＤＫの住宅で、昭和４６年築とのこと。 　　先に見つけた長屋より新しいとは思うものの、すでに築齢半世紀という、れっきとした歴史物件だ。 　　それにしても、なにゆえ、こんな海岸線に近い場所に建てのだろうか？ 　　ちなみに右上に写っている未確認飛行物体らしきものは、カモメ。 　　それくらい海に近い。 　　目測だが、建物から海まで２０メートルないと思う。 　　建てられている場所も特殊だし、そもそも土地が安価なハズの余市町で、４階建ての集合住宅を建てなければならなかった理由もよく分からない。 　　なお、こちらの町営住宅。 　　今まで見てきた長屋住宅と比べると、空き部屋率が非常に低かった。 　　築齢によらず、ほぼ埋まっている模様。 　　けれども、少子化が進み過ぎてしまったのか、目前の公園はすっかり寂れおり、遊ぶ子供がいなくなって久しい様子だ。 　　ブランコは撤去済み、後方の砂場は植物に覆われ、低い壁面に空いていた●▲■といった穴も、すべて塞がれてしまった。 　　往時、この小さな公園は、子供たちの歓声が賑やかだったに違いない。 　　子供がよじ登れる高さのコンクリートの壁面に、●▲■といった穴が開けた遊具は、その昔、室蘭市にも確かにあって、私も遊んだ記憶がある。 　　最近は見なくなったが、昭和時代は色とりどりに塗装され、子供たちが元気よく登ったり、くぐったりしていたのだろう。 　　当時の情景が目に浮かぶだけに、放棄された公園を前に、一抹の寂しさを感じてしまった。 　　また、よく見ると、この町営住宅の周囲に建っている住宅は、かつて個人商店だったと思しき建物ばかりではないか。 　　今はすべて廃業なされており、買い物と言えば、自販機くらいしか存在しないのは本当に残念だ。 　　室蘭や夕張でもさんざん見てきたが、地域というのは、こうして少しずつ元気がなくなっていく。 　　打ち捨てられた公園が、この団地の将来の姿なのだろうか？ 　　人がいる今のうちに、何とかならないものだろうか。。。 　　 　　余市町のトップに戻る