→厚田地区へ →浜益地区へ 石狩市 は、日本海側を北に行くと意外な発見がある。 まず、旧厚田村。 今は石狩市厚田地区だが、ここには、藁葺き屋根の日本家屋が点在している。 カメラ片手にそれらを見つけるのがまた楽しい。 なかでも風変わりなのは、火薬庫の跡だ。 なんで火薬庫が? しかも放棄されているのはどうして?? 中に入ることは難しいが、実に興味深い廃墟である。 また、廃墟の探検を求めるなら、酪農施設の跡がいい。 サツラク乳業の施設が、半分取り壊されつつも遺されており、探検対象として異質な光を放っている。 他にも数は少ないが、離農した農家が海岸や山中に点在しており、それらを探してみるのもいいだろう。 そして、旧浜益村。 この村には数軒の鰊番屋が残っている。 例えば、浜益の郷土資料館は、昔の鰊御殿『白鳥家』をそのまま利用しており、一見の価値あり。 さらに浜益神社には、庄内藩の陣屋跡が眠っている。 札幌近郊では類を見ない、中世の日本式城郭跡だ。 土塁しか残されておらず、派手さこそ無いものの、貴重な江戸時代の遺構を見られる。 そして忘れてはならないのが、各沢沿いに展開される漁村群。 もし漁村に来たのであれば、鰊御殿だけ見て立ち去るなんて余りにも勿体なさすぎる。 数軒〜50軒前後の小さな街ばかりだが、全ての街をぜひ歩いてみたい。 とりわけ凄いのは幌の街で、ここは何時間もかけて、じっくり街中を探索するだけの価値を持つ。 ただし、どの町であれ、海水浴シーズンは避けた方が無難ではあるが。 いずれにせよ、札幌を基点とした場合、まさに日帰り旅行にはうってつけな場所と言えるだろう。
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